2019年8月23日金曜日

小サイズに取掛りました。


一呼吸置いたので、改造修理のもう一型の小サイズに手を付けました。

これも同様にガタガタです。大サイズと同じ修理方法にて進める事にしました。





既存には無いレベルベースを半田付けにて設けました。高さがバラバラなので

ショット面を簡易的に整えて、ここを基準に背面レベルベースの機械削りしました。

機械削り=平らでは有りません。ここから秘伝の技で平面出しです。

これで既存の板と後付けのレベルベースで基準面出し完了です。ふたたび、

基準面をベースにショット面精密切削して5ヶすべてがレベル出し完了です。

そこへ洗浄と補修を終えた既存の巻刃材をふたたび取付けます。

最終工程の刃の高さ切削です。ステッチ面と刃先の高さは0.30です。工作機械

ですから3/100以上の精度での刃先高です。明日、刃先のを整え、5連組して

北海道へ発送です。平成23年8月製作の他社製です。当時の新規で出来上がっ

た時の数百倍?の性能で加工できること確定です。

こんな風に他社製を治してしまうと、職人自身は果たして得しているのか、損を

しているのか分りません。お得意さんは得していると思いますが、それよりも

実際に加工に使用する方が喜んで頂ければ幸いです。

しかし、今回は想像以上に強烈なガタガタ金型でした。特に大サイズは酷いので

返却も考えましたが、送料掛けて北海道から送られて来たので、そのまま返したら

片手×1000円以上も無駄にしてしまいます。職人としてもそれは避けたいです。



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