2020年3月30日月曜日

難題、難題、ガタガタの他社製の傘幕の弓型修理です。


今日から3日間+が家の事情により急遽臨時休業に成りました。避けては

通れない、そして延期も出来ないです。コロナウイルス感染に細心の注意を

払っています。

午前中は少し時間が有ったので、休業と言えども一歩前進の作業をしました。

職人が作った金型では有りません。修理に持ち込まれましたが、修理には知恵が

必要です。と言うのもT形(クワエ)材に直接半田付けされての構造です。

これに成ると水平レベルを出すのが難しく成る。フライス盤での高精度の数値が

出ません。塩ビフィルムも0.1×2枚です。常識的には手仕上げで良い製品が

出来るとは思えません。修理に持ち込まれた金型を眺めて計測しました。

どうも一度、完全に分解すれば完璧修理が出来そうなので、ひらめきと共に作業を

開始しました。画像の通りバラバラです。持ち込まれた時は半田付けがすべて破損

状態でした。こう成ると半田材が酸化してしまい、再度半田付け処理が不可能です。

 
徹底的に磨き、フライス盤にて高精度に修理できるよう別ベースに弓を取付けです。

 
 
半田付け後にベース面のレベル出しです。それが終わるとフライス盤に取付け
 
ショット面のレベル出しです。既存の巻刃材はスパークだらけですから取替え処理
 
です。クワエ材も新しいのに取替えです。休み明けには修理完了を目指します。

 
元の弓の曲線を再現しなければならないので、分解前に図面を獲りました。
 
そして納品に時間が掛かっても良いのでと新規(増し型)も依頼されていますので、
 
この図面が活かされます。多分5月移行に成ると思います。
 
 

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